柚の樹と螢
柚の樹と螢
pixivに載せていた嘘/喰/い同人二次創作作品置き場
不定期に増えます
よくツイッターで呟いていた妄想を書いております
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深夜にテンションおかしくなっていたので色々騒いでいたら「銅ロバが読みたい」ってツイートをいただいて『これは書かなければ……!!』と謎の使命感にかられました←
そんなわけで相変わらずのロバ銅ロバ……うーんやはりロバ銅色が強いのは申し訳ありません(´・ω・`)
そんなわけで相変わらずのロバ銅ロバ……うーんやはりロバ銅色が強いのは申し訳ありません(´・ω・`)
「好きだ、君が」
ロバートKからの告白に銅寺は目をぱちくり、と瞬かせた。
プロトポロスで行われている戦いが終わるまでの間の軟禁生活、その中でつい数分前までは談笑しており、そのように愛を告げるような雰囲気でもなければそのような話題を出していたわけでもない。冗談か何かか、と思ったがその瞳は真剣そのもので、銅寺の反応を伺っているようだ。
「えっと……その好き、っていうのは、どういう意味で?友情?それとも恋愛?」
こんな事を聞くのも気まずくなるだけかもしれないが、それでも確かに確認しなければいけない。ロバートKとはまだ会ったばかりだが彼の事は気に入っているし、またロバートKも銅寺に少なからず信頼を置いている。まだ脆い2人の絆を壊すような真似をするよりは、勘違いしていた、と恥を覚悟で確認した方がいい、と銅寺は思ったのだ。
「恋愛の意味でだ」
「……恋愛の」
「こんな事を告げれば君に迷惑なのは分かっている。もしかしたらこの友情だって壊れる事も承知の上だ。でも、それでも君の事が好きなんだ」
嘘偽りのない言葉、その瞳に銅寺は少しばかり思考が固まった。同性愛と言うものが存在している事は知っている。それに理解がないわけではないが、ただ自分がその立場に立つことなんて今まで予想できただろうか。
(男同士の恋愛って、どうなんだろうか?)
同僚で恋人関係になっている者達の顔を思い浮かべるが、どいつもこいつもあまり仲睦まじそうにしているようには見えない。むしろ「付き合っているのか?この2人?」と思わず首を傾げたくなる奴等ばかりだ。それでも確かに恋人同士と分かる、どこか柔らかい雰囲気をたまに見ていた。
「……すまない。やはり迷惑だったよな」
ロバートKの形の良い眉が悲しそうに形を歪める。せっかくの整った顔を崩すなんてもったいない、と思ってしまったのはどうしてだろうか。
それと自分がロバートKの発言に驚いてはいるものの、恋愛の意味で好意を持たれている事に対して嫌悪感が無い事にも驚いた。
「そんな事ないよ、ただ驚いただけ」
「いや、忘れてくれ。俺がどうかしていた」
「……僕に対して恋愛感情を持っていたっていうのを、どうかしていたっていいたいの?」
「それはない!!ただ、隠さなければいけなかったことを吐露して、君を困らせてしまう事をしてしまっただよ」
君が好きになった事を後悔していない、と目を伏せロバートKは告げる。
「ねぇ」
「……何だ?」
「一つだけ質問、いいかな?」
「いいよ。答えられるものであれば」
「あのさ……もしも僕達が付き合うのはいいとして、そうするとどっちが上?」
銅寺の質問に、ロバートKは目を瞬かせ、その直後に目を丸くさせた。
「ど、銅寺立会人。自分が何を言っているのか分かっているのか?」
「分かっているさ。たださ、僕は男と付き合うのは初めてだし、それにセックスだってもちろんしたことがない。ある意味初心者だからどのように決めているのかなんて知らないんだ。君は知っているかい?」
「いや、俺も初めてだから分からないが……いいのか?」
「断る理由がないし、それに僕も君が好きだしね」
「……」
「先に告白してきたのはそっちなのに、何で君がそんなに顔を真っ赤にさせているのさ?」
「いや、まさかこんな事になるとは思っていなくて……」
恥ずかしいから見ないでくれ、と顔を手で覆うロバートKに愛しさがこみあげてくる。
「さて、まずは恋人としてのキスから始めようか?」
その手を取って、手のひらにそっと口づけをした。
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