柚の樹と螢
柚の樹と螢
pixivに載せていた嘘/喰/い同人二次創作作品置き場
不定期に増えます
よくツイッターで呟いていた妄想を書いております
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前からの続きな鍾→トウさん学パロです。
三國無双は学パロが書きやすいです、本音を言っちゃえば戦国時代の生活模様が書けないからパロに逃げているだけです
まぁそんな感じですが、何やら鍾トウポイント貰えるみたいなので書きます←
三國無双は学パロが書きやすいです、本音を言っちゃえば戦国時代の生活模様が書けないからパロに逃げているだけです
まぁそんな感じですが、何やら鍾トウポイント貰えるみたいなので書きます←
「どうすれば鄧艾殿の気を引けるのでしょうか……」
「……まぁ、鄧艾は真面目すぎるから、恋愛にはとことん疎いとは思うけど」
何で相談するのが俺なんだ、めんどくせと思いつつ、司馬昭は友人である鍾会の言葉に耳を傾けていた。
「確かにあの人は真面目すぎてむしろ聖人ですよね。自慰行為すら知らなそうですよ」
「お前真顔でそんな事言うなよ……。で、鄧艾をどうしたいわけ?」
「せめて私が恋愛感情を抱いている事を自覚させたいのですよ。このままだとただの友人関係で終わってしまいます」
「きちんと友人だとは思っていたんだな」
「私が認めた数少ない人間だから当たり前です。あ、司馬昭殿の事も友人と思っていますよ」
「そうじゃなかったらお前俺に相談しないだろ。……まぁ、鄧艾に自覚させる、ねぇ……」
誰にでも分け隔てなく優しい彼の事だ、もしも迫れば傷つけないよう断るか受け入れるかのどちらかだろう。
しかしその方法は嫌だと鍾会は言う。
「私は健全なお付き合いをしたいんです!!そんな鄧艾殿の優しさに付け込むようなゲスい手を使いたくありません」
「男同士って時点で健全かどうかが問われると思うけど……めんどくせぇからいいや。とりあえず考えられるのは……鍾会が鄧艾に優しくなるとか?」
「私が彼にですか?」
「何つーか、お前ってライバル視している事の方が強いだろ?だから「鄧艾殿が好きなんです」って言っても多分ピンとこないわけだ。でもいつも他人に冷たいお前が鄧艾だけに優しかったら、もしかしたら気づく可能性は高くなるんじゃねぇの?」
「なるほど……名案ですね。私もこの手の話には疎いものですから中々いい案が思いつかなかったんですよ」
「まぁお前の場合理想が高すぎるし色恋沙汰には興味なさそうだもんなぁ」
「早速試してきます」
「お~、がんばれ~」
張り切って出て行った鍾会の後姿を見送り、司馬昭は大きな欠伸をする。
「しっかし、どうやってアピールするんだか」
結果だけを言ってしまえば、優しく接することは全くできていない。
そもそも、鍾会が鄧艾に冷たく当たる理由は、確かに学力として自分と同じ立ち位置にいる鄧艾が疎ましいと思っていた事があった事と、今では好きな人物だからこそ素直になれないからである。
そんな鍾会が鄧艾に優しくなろうなんて無理な話だ。
「鍾会ってアレだろ、好きな人には冷たくなるタイプ」
「……確かに、今までそう言った感情を認めたくなくて冷たい態度をとっていましたが、こんな所で仇になるとは……!!」
頑張ってみたが全て駄目だった鍾会を司馬昭は慰める。
「まぁあれだ、そんな急に焦る必要は無いって。飯を一緒に食うとか、そう言ったことから始めた方がいいんじゃねぇの?」
「食事……ですか」
「その時に色んな話できるだろ?最初提案した俺が言うのも変だけど、まずお前に必要なのは鄧艾と自然体で話せることだ」
「それもそうですね。では早速お弁当を一緒に食べるよう誘ってみます」
「頑張れよ~」
今度は成功した。
「鍾会殿が誘ってくださるとは思っていませんでした」
「ほんの気まぐれですよ」
そう言いつつ顔が赤いのだが、鄧艾は気づいていない。
向かい合うように席に座ると、早速弁当を広げる。
どちらも手作りだが、鍾会はサンドイッチ、鄧艾はバランスよく作られた弁当だった。
「鄧艾殿の手作りですか?」
「えぇ。とはいっても夕飯の残りを入れているようなものですけどね」
だから同じようなものばかり食べているんですよ、と鄧艾は苦笑する。
「鍾会殿は手作りですか?」
「まぁ、一応は。と入っても手軽に食べられること重視ですが」
「いつも勉学に忙しい身でしょうからそうなってしまうんですね。でもおにぎりの方が腹もちいいですよ?」
「それは余計なお世話です」
しまった、と鍾会は思ったが鄧艾は気にしている様子はない。
「これは失礼しました。鍾会殿の好きな食べ物もありますよね」
「……まぁ、今度検討する価値はあるとは思いましたよ。……あ」
「ん?」
鄧艾の口端に米粒が1つ。
普段の彼ならすぐに気づくのにな、と教えてあげなきゃ、の2つの考えが混ざる。
そして、自分でも無意識の行動だった。
「鄧艾殿、口端にご飯粒がついていますよ」
すっと身を乗り出し、米粒を取ってやる。
また座りなおした時、しまった!!と鍾会は顔を赤くし、青ざめる。
(これではまるで、恋人同士の行動じゃないか!!)
幸いにも騒々しい教室内の為か、先程の行動は見られていないようだ。
そして「ありがとうございます」と言いそうな鄧艾が静かなのを疑問におもい、その顔を見る。
「その……すいません」
顔を赤くし、はにかんで礼を言う鄧艾。
次の瞬間、鍾会は鼻血を吹き出した。
「しょ、鍾会殿!?」
「いえすいません大丈夫です私は元気です」
「いや駄目ですよ!!保健室に行きましょう!!」
慌てて鍾会を引っ張って鄧艾は保健室に向かう。
鍾会は鼻血を垂れ流したまま
(これは一歩前進、か?)
と、鄧艾との距離が縮まったと喜んだ。
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