柚の樹と螢
柚の樹と螢
pixivに載せていた嘘/喰/い同人二次創作作品置き場
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撻長のBL言葉がタイトルです。ただのバカップルみたいなタイトルですね← 撻長だと撻器さんがデロデロに甘やかしている感じで、長も甘やかされてデレるのが書けるのである種バカップル間違いないと思います、今回長はそこまでデレを見せていませんが←
「やはり正月特番は面白いな」
撻器の家のリビングで、2人はこたつに入りながらテレビを見ていた。
ぐはぁ、と笑っている撻器に対し、長は相変わらずの無表情で眺めている。
しかし面白いと思ったのか、時折少しだけ笑う声が聞こえた。
「お前はいつも特番を見ているな。録画もしているんだろ?」
「特番だとスペシャルゲストとか企画とか色々やっていて面白いからな。まぁ特番って結構やっている事が多いが……ん?どうした?」
「……そろそろ膝から降りていいか?」
「駄目だ。こうしていたら長の背中あったかいだろ?」
胡坐でこたつに入っている撻器と、その腕の中に納まるように長が座っている。
がっちりと腕を回されて抜け出す事は困難だ。
暴れれば振り払えるようだが、それによりこたつの上にあるお節や酒が被害をこうむる。
何よりも渋々許可をもらったホビロンを落とすわけにはいかない。
「上着を着れば問題ない」
「俺がこうしていたい。こういう時しか長にくっつけないもんなぁ」
「……」
そう言ってぎゅうぎゅう引っ付いてくる。
長が髪の毛で顔がくすぐったくないのか?と聞いてみれば少しくすぐったい、と返してきた。
「隣で座るでもいいだろ」
「ぐはぁ、そしたら長は距離を取ろうとするだろ」
「引っ付いていたら食べる時邪魔になるからな」
「こうしていれば邪魔にならないし、あーんってできるからな」
「お前が食べにくいだけだろ」
「俺はもう食べたから平気だ。何が食べたい?」
「ホビロン「以外で」……伊達巻」
「了解」
腕の拘束が無くなり、箸に手を伸ばすと、撻器がひょいと取り上げる。
そしてその箸で伊達巻掴むと、長の口元へと運んだ。
「……自分で取って食べられる」
「いいから。ほら、あ~ん」
渋々口を開くと、半分だけ食べる。
よく咀嚼して残り半分を食べると、次は何がいい?と撻器が聞いた。
「餌付けされているみたいで嫌だ」
「俺としては長が食べてくれるのが嬉しくていいんだけどなぁ」
「そうなのか?」
「あ~んは憧れだろ?」
「それは若者ぐらいしか憧れないだろ……」
「いいんだよ。とにかく、長とこうして恋人らしい事できるのは嬉しいんだ」
またぎゅうと力強く抱きしめる。
すると長の手が、撻器の腕をそっと握った。
「どうした?」
「これは嫌だ。隣に座った方がいい。それか向かい側だ」
「何で?」
「…………」
言おう言わまいか、考えているように押し黙る。
こういう時は、本音を言おうとしている事を今までの経験から撻器は知っていた。
「お~さ。言ってくれないと分からないぞ~」
「………………撻器の顔が見たい」
「……ぐはっ、そんな事か」
「そんな事じゃない!!顔はきちんと見たいし、自分で料理位取る。それに………撻器が喜ぶんならあ~んだって……してやってもいい」
最後の方は聞き取りにくいほど小さな声だが、デレたのは確かだ。
回していた腕を離すと、長は一度立ち上がって撻器の膝の上からどいた。
そのまま横に座ると、撻器は満面の笑みを浮かべて長に言う。
「そうだなぁ……俺はかまぼこがいいな」
「は?」
「あ~ん、してくれるんだろ?」
「…………さっきまで見れなかったお前の顔をじっくり見てからだ」
「ぐはっ!!」
こんなかわいい恋人が見れるとは嬉しいものだ、と撻器は大きな声で笑った。
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