柚の樹と螢
柚の樹と螢
pixivに載せていた嘘/喰/い同人二次創作作品置き場
不定期に増えます
よくツイッターで呟いていた妄想を書いております
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今日は鍾トウの日だと聞きましたので書いてみました。
鍾トウと言いつつ鍾→トウでしかも鍾会さんと司馬昭さんの会話がメインで鄧艾さんの出番がほとんどないです。
学パロ仕様なのは私歴史的背景を調べるのがものすごく苦手……と言うよりも、調べ物するの苦手なので←
多分書くの初めてかな?
鍾トウと言いつつ鍾→トウでしかも鍾会さんと司馬昭さんの会話がメインで鄧艾さんの出番がほとんどないです。
学パロ仕様なのは私歴史的背景を調べるのがものすごく苦手……と言うよりも、調べ物するの苦手なので←
多分書くの初めてかな?
「変なんです」
「変って、何が?」
深刻そうな真顔で呟いてきた鍾会に、司馬昭は首をかしげた。
いつもは自信に満ちている彼がこのような顔をするのは珍しい。
「最近鄧艾殿を見ていると変なんですよ」
「鄧艾を?まぁお前の場合敵視しすぎだとは思っているけど……」
常に1位2位を争っている鍾会と鄧艾だが、どちらかと言えば一方的に鍾会が敵視しているだけだ。
一方の鄧艾は「鍾会殿は常に自信に満ち溢れていて、驕ることなく精進なさっていて素晴らしい方だ」と鍾会を褒めちぎっているのだが。
「で、どんな風に変なんだよ?」
相談なんてめんどくせ、と思いつつ、自信の塊である鍾会が人に悩みを言うなんて今まで思ったことが無かったので、司馬昭は話すよう促してみる。
「何と言うか……イライラするんですよ」
「……いや、それはいつもの事じゃないの?」
「違うんですよ!!」
「わっ、急にどなるなよ!!」
「失礼。……何ででしょうかね、今まではただ単に『こいつには絶対に負けたくない』って思っていたのですが、最近は何か別の感情もあるみたいで」
「へぇ。別な感情って?」
感情を言葉で表現するのが難しいのだろう、鍾会は眉間にしわを寄せて考える。
ちょうどその時、窓の外で鄧艾が歩いているのが見えた。
「あ、鄧艾だ」
「!!」
その瞬間、鍾会は司馬昭を押しのけ窓にへばりつく。
突然の行動に司馬昭は呆気にとられた。
「し、鍾会?」
「え?あぁ、失礼しました。ケガは?」
「いや問題ねぇけど……どうしたんだよ急に?」
「鄧艾殿がいると聞いたので」
「…………へ?」
その言葉にポカンとする。
「あの人また女の手伝いなんてしやがって……」
「え?」
よく見てみると、何か大きなものを運んでいるようだ。
その隣には同じクラスの女子が申し訳なさそうな顔をして小さな箱を持ち運んでいる。
「見てくださいよ!!あの女絶対に鄧艾殿の優しさに付け込んで隣をキープしているんですよ?あのアマ……!!」
「……あの、鍾会さん?」
「何ですか!?」
「その、最近イライラするってのは、鄧艾の傍に女の子がいるとイライラする……って感じ?」
「いえ?」
「あ、そう」
「鄧艾殿の周りに私以外の人がいるのを見るだけでイライラするので」
「重症じゃねぇか!!」
思わずツッコミを入れてしまうが、言葉の意図が分からないのか鍾会は首をかしげる。
「重症?私はいたって健康ですが?」
「いやそう言うのじゃなくて……。めんどくせぇから簡潔に言うと、鍾会。お前鄧艾が好きなんだろ?」
「私が……鄧艾殿を……好き?」
言葉を復唱すると、少しして鍾会の顔が一気に赤くなる。
「な、ななな!?」
「いやそうじゃねぇの?その人がいるとイライラするってのは、嫉妬だろ?多分」
「ななななな……」
「鍾会?」
しばらく何かブツブツ呟いたかと思うと、鍾会が窓を開けてそのサッシに足をかけた。
「お前何しようとしてんの!?」
「鄧艾殿に用事があるんですよ!!」
「普通に階段から降りて行けよ!!」
「その間に見失ったらどうするんですか!?」
「いやまぁそうかもしんねぇけど鄧艾金髪長身だからそう簡単に見失わねぇだろ!!」
「邪魔しないでください!!」
普段の鍾会とは思えない力で司馬昭を振りほどくと、そのまま飛び降りた。
慌てて下を覗き込むと綺麗に着地をし、鄧艾達が歩いて行った方向へ走っていく。
「……鄧艾がんばれ」
多分きっかけは自分のせいだろうが、これ以上首を突っ込むのはめんどくせ、と司馬昭は机に突っ伏した。
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