柚の樹と螢
柚の樹と螢
pixivに載せていた嘘/喰/い同人二次創作作品置き場
不定期に増えます
よくツイッターで呟いていた妄想を書いております
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「私達って似ていると思いませんか?」
「……似ている?どこが?」
「分かっているはずなのに、無意味な行為をしている所が、です」
「はぁ?あのなぁ……俺はお前と違って無意味な行為なんてやってねぇよ」
「そうですか?正直言って、能輪立会人が巳虎さんを見てるとは思えません」
「どうだっていいだろ!!俺は、じいちゃんの役に立てればそれでいいんだ」
「それが自身の孫としてではなく、駒としてしか見られていなくても?」
「……」
「ねぇ、巳虎さん。この行為って無意味だと思いませんか?どんなにがんばっても、どんなに求めても、欲しいものは何ももらえないんですよ?」
「それでもいいんだよ。俺は、駒だろうと何であろうと、じいちゃんが俺を使ってくれれば……」
「……強情ですね。だから好きになったのですが」
「は……はぁ!?」
「ねぇ、巳虎さん。無意味だと知っていても、自分の今までの全てを失う気がするから止めるのが怖いだけじゃないですか?」
「何だよ、さっきから意味がわかんねぇ事をゴチャゴチャと……」
「私も父の為に探しているんですよ。でも、どんなに見つけても見つけても、いつまで経ってもそれが終わる事が無いんですよ。もう、疲れました」
「俺には関係ないだろ」
「1人だけだと諦めがつかないんですよ。でも、2人でなら諦められると思いませんか?」
弥鱈の手が伸びる
その手が巳虎の首を掴む
「ねぇ、巳虎さん。私達、もう楽になってもいいと思いませんか?」
その手に力を込めようとして、そして、
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