柚の樹と螢
柚の樹と螢
pixivに載せていた嘘/喰/い同人二次創作作品置き場
不定期に増えます
よくツイッターで呟いていた妄想を書いております
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前にツイートで見かけた際に書きたいなぁ、って思った妃将です
この2人の組み合わせって互いに名前を呼び合う仲くらいしか分からないのでちょっと書いてみたいなぁ、って思いました。
おまけ漫画の妃古壱さんがガチで賭郎抜けようとした際に将輝さんが粛清しに来たら……って感じの妄想です。
本当は暴力表現をいっぱい入れたかったのですが、戦闘描写が書けないので諦めました、ほぼ事後(戦闘の)です
この2人の組み合わせって互いに名前を呼び合う仲くらいしか分からないのでちょっと書いてみたいなぁ、って思いました。
おまけ漫画の妃古壱さんがガチで賭郎抜けようとした際に将輝さんが粛清しに来たら……って感じの妄想です。
本当は暴力表現をいっぱい入れたかったのですが、戦闘描写が書けないので諦めました、ほぼ事後(戦闘の)です
白いシャツは血にまみれ、スーツは泥と血に汚れ、そして所々裂けている。
顔は殴られ鬱血しているこめかみ、殴られたせいで折れた鼻、口内は切れて血の味しかしない。
よく見れば片腕が力なく垂れ下がっており、そこから血が滴り落ちている。
「いい加減に……しろよ……」
妃古壱は苛立ちと殺気のこもった言葉を、同じように満身創痍になっている将輝へと向けた。
普段整えられている2人の髪は振り乱れて汗や血で顔に張り付いているが、そんな事を気にする事はない。
互いに、ただ目の前にいる『敵』を排除させようと、殺意を込めた瞳で睨み合っていた。
「そう言うわけには……いきません。賭郎を抜けるのでしたら……もうあなたは粛清対象です」
「テメェ如きに、私を粛清できると思ってんのか?」
鼻で笑う妃古壱に対し、将輝は口内に溜まった血を吐き出す。
「当たり前です。そうでなかったら、こうしてあなたの前に現れていません」
「だろうな。だがな、1人で来るって言うのは明らかにおかしいと思うんだが?」
「私が言いましたよ『あなたを粛清させるのは私だけで十分です』と」
「そうか……よ!!」
地面を力強く蹴り、距離を一気に詰める。
それを予想していたのか、すぐに拳が眼前へと迫る。
寸前で見極め避けると、そのまま鳩尾へと拳を叩きつけた。
すぐそばで強制的に息を吐きだす、苦悶の声が妃古壱の耳に届くが、そのまま殴り飛ばした。
2回3回体が跳ね、そのまま動かなくなった将輝の頭に自身の足乗せる。
「まだ生きているんだろう?」
「……当たり前ですよ。このくらいで死ぬようなら、立会人なんてやっていられません」
か細い声が返ってくると、遠慮なくその頭を蹴り飛ばした。
また体が跳ね飛ぶが、妃古壱は無表情でまた将輝の頭に足を乗せる。
「おい」
「…………何ですか?」
頭へのダメージが大きいせいか、黒目がちな将輝の目が虚ろになっている。
「何で、お前だけで来た?」
妃古壱の問いかけに、血まみれの唇がにぃ、と口角を上げる。
不格好な笑顔で、将輝は妃古壱を見上げた。
「愛する人を……殺すなら……私1人の手にかけたいじゃないですか…………」
その言葉に、妃古壱は肩の力を抜いた。
「…………バカですかあなたは」
呆れた声で妃古壱が将輝の治療を行っていた。
医療道具が無いので簡単な応急処置になるが、その手は慈愛に満ちている。
「何がですか?」
「殺すなら1人で手をかけたいなんて。そもそも、私はあなたに殺されるほど弱くありませんよ」
「しかし私を殺すほど強くもありませんよね?」
今度は綺麗に笑う将輝に、妃古壱はバカ言うなと笑う。
「殺し合いの最中にあんなことを言われればバカらしくて戦意も失いますよ。……これでとりあえず大丈夫でしょう。賭郎に戻りましょう」
「おや?確か抜けるのでは?」
わざとらしく聞いてきた言葉に答える。
「まだ愛する人に殺されたくないですからね」
帰ってきた言葉に、また将輝は笑った。
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