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柚の樹と螢

柚の樹と螢

pixivに載せていた嘘/喰/い同人二次創作作品置き場 不定期に増えます よくツイッターで呟いていた妄想を書いております
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ロバートKと銅寺さんのCPも好きなんです、ロバ銅かなぁ、って思っていましたが銅ロバもありそうだし、この2人リバでもいけるんじゃね?ってなりました←
このCPは個人的にはほのぼのCPだと思っているので、そんな感じの話です。
ちなみに原作無視の最初から友人関係になっております、ロバートKの一人称間違っていたらすみません。




拍手[3回]



「僕達の関係は何だと思う?」
「……友人、じゃないのか?」

銅寺の質問に、ロバートKはなぜそんな事を?と思いながら返した。
友人、と小さく呟くと、銅寺はまた質問する。

「それは親友?それともただの友人?」
「こうやって親しくしている人間はお前くらいしかいないから、おそらく親友の分類に入れてもいいと思うが……急にどうした?」
「ん?ん~……ちょっとしっくりこなくて」
「私との関係が?」
「うん。そもそも、僕達の関係って僕達って友人かな?」

友人関係を否定しているような言い方だが、不思議と不快に感じない。
元々銅寺とロバートKの出会いは少々特殊で、ただ普通に仲良くなった、と言うよりはいつの間にか仲良くなった、と言った方が正しいのかもしれない。

「経緯としては普通の友人関係を築くのとは違ったものだったが、友人だと私は思っているが」
「確かに仲はいいんだけど……何かなぁ、友人って関係とは違うんだよね~」
「どんな風に違うと思っているんだ?まずはそこから考えないと答えにたどり着けないと思うが」
「どんな風に違うか……」

銅寺は視線を伏せると、考え込み始めた。
そんな銅寺の邪魔をしないようにロバートKは静かに見守る。

「今みたいな状況かな」
「今みたいな状況……が、普通の友人関係と違うのか」
「うん」

答えになっていないような答えに、ロバートKは首をかしげた。

「よく分からない答えだな」
「自分で言っておいてあれだけど、僕もよく分かってない」
「そうか」
「そうなんだよ。でもさ、今までこんな風に考える事なんてなかったんだよね」

伏せていた視線がロバートKに向けられる。
その顔は少し困っているように見えた。

「何事も適度にやっていればいいと思っていたんだけどさ、君の事はもっと知りたいと思うんだ」
「私の事を?」
「うん」
「知ったところで何も面白味が無いぞ?」
「そうかもしれないけど、何でだろうね……もっと君の事を知れたらきっと幸せになれると思うんだ」
「……銅寺は不思議な事を言うな」
「自分でも不思議な事を言っていると思う」

2人は黙り込んだ。


「……この答えは今日中に出そうにないな」

しばらくして、ロバートKが先に口を開いた。
その言葉に銅寺は頷く。

「そうだね。また今度会った時にでももう一回話そうか」
「その間にきちんと何が違うのか考えてきてくれよ」
「OK。それじゃぁ、また今度」

そう言って銅寺が先に立ち上がる。

「あぁ。仕事忙しいだろうが気を付けて」
「ありがとう」

残されたロバートKは銅寺の言葉を思い出す。

「……それは私も一緒、か」

また会える日がいつなのか、それを楽しみにしている自分の感情に、何と名付けるべきなのかと目を閉じ考えた。
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撻器さんと長の組み合わせが大好物な腐女子です
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