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柚の樹と螢

柚の樹と螢

pixivに載せていた嘘/喰/い同人二次創作作品置き場 不定期に増えます よくツイッターで呟いていた妄想を書いております
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ジローさんとこたつの南門話をしていたのでそれを書いてみました
遅くなってしまい申し訳ありません、こんな感じになりました




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「あー寒い!!」
「はやくコタツの電源入れろ!!」

春も近くなったはずなのにまだ風が冷たい夜の事、南方と門倉は家に帰ると荷物をソファに投げ置き、コタツへと入った。
長身の2人にはやや小さなコタツだが、滑り込むように入って温まるのを待つ。

「……あ~、やっとあったかくなってきた」
「何でこげな寒いんじゃ……もう春に近いじゃろ……」
「最近は色々天気が変わりやすいからな……。あれ?」

天板の上にいつも鎮座しているミカンが無い事に南方は気づく。
門倉も気づき、そう言えば昨日買ってきたがまだこたつには持ってきていなかったことを思い出した。

「……南方」
「断る」
「ちゃんと話聞いてから言え」
「どうせミカン取って来いって言いたいんだろ?俺だって寒いんだ」
「あぁ?こげな時間に帰るのはお前が原因じゃろ」
「それは…………まぁ、そうとも言うが……」
「じゃったらはよ取りにいかんかい!!」

コタツの中で足を何度も蹴る門倉。
しかもそれはやや本気に近いので、かなり痛い。

「分かったよ」

これ以上言い合いしたところで足が折られる危険を感じ取った南方は、しぶしぶコタツを出ると俊敏な動きで寒いキッチンへ向かう。
ミカン箱から無造作にミカンを取り出し、コタツへと戻るとそこには体を大の字に伸ばしているのか、首まですっぽりとコタツに寝転がっている門倉がいた。

「おい!!」
「おー、おかえり。はよミカン」
「何場所とっとるんじゃ!!」
「寒いからちぃと場所取っただけでそげな怒るなよ」
「こっちだって寒い思いしてミカン取って来たわボケ!!」
「ありがとありがと。ほら、ミカンの白い筋取ってやるから」
「……きちんと取れよ。ほら、少しどけ」
「しゃーないのぉ」

コタツに入り天板にミカンを置くと、門倉は2個とって皮をむき始めた。
白い筋を綺麗に取り除いたものを一房取ると、南方へと差し出す。

「ほれ、あーん」
「サービスいいな」
「たまにはな。……仕事ご苦労さん」

早く食え、と言ってきた門倉に、南方は

「…………お前、頭打ったか?」


その言葉の直後、コタツと南方が宙を舞った。
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撻器さんと長の組み合わせが大好物な腐女子です
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