柚の樹と螢
柚の樹と螢
pixivに載せていた嘘/喰/い同人二次創作作品置き場
不定期に増えます
よくツイッターで呟いていた妄想を書いております
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本来は何か作りたかったが、時間が無くコンビニ弁当ですませた額人と蜂名はのんびりとテレビを見ていた。
ちょうどCMになり、額人はごみを捨てようと立ち上がるが
「……蜂名、お前何やっているんだ?」
「ガクトが口つけた箸に僕も口つけるべきかそれともこのまま保存すべきか真剣に悩んでいるからちょっと黙って」
「黙っているのはお前だしやめろ」
箸を真剣な表情で凝視していた蜂名に声をかけてみた結果、とんでもない答えが返ってきたので聞かなかったことにした。
「何で?僕は今真剣に悩んでいる。今世紀最大に悩んでいる」
「悩むべきところが違うだろ!!だいたい、何で俺の箸なんか保存……「俺の箸《なんか》!?」
急に立ち上がり肩を掴まれ、その強さに思わず顔を歪ませる。
その顔をみて一瞬蜂名が頬を紅潮させたような気がしたが、気のせいだろう。
と言うよりも気のせいであってほしい。
「あ、ごめん。ガクトが自分を謙遜するような事言うからつい……。他の人の箸だったらそんなのどうでもいいけど、ガクトの箸だからこう真剣に悩んでいるんだよ?それに顔を歪めてもやっぱりガクトはいいね」
「いや、悩むなよ。そこで悩むな、やめてくれよ本気で」
家に泊まらせていると言うのに何の嫌がらせだ、と思っていると
「何で?」
「何で、って……そもそも、そんなのストーカーみたいだろ。消耗品も大切にとっておきたいなんて」
「僕ストーカーじゃないし。ただガクトが大好きなだけだし」
「……あのなぁ、蜂名。冗談はやめてくれ」
思わず笑ってしまった。
確かに蜂名は中性的な顔をしているので自分が惚れる(そんな事ないが)なら納得するが、蜂名から自分に惚れるなんてことはありえないので、冗談に違いないと確信した。
「冗談じゃないけど」
「いいからいいから。俺をからかうのはやめてくれ。だいたい、男同士なんて……」
「……証明しないと、分かんないんだね」
冷たい声色だな、と思ったのと、自分の体に衝撃が走ったのは同時だった。
気づけば蜂名の背後に天井が見えており、自分は押し倒されたと気づく。
蜂名の顔は陰で見えない。
「蜂名っ、やめろ!!」
自分の上にまたがり、シャツを乱暴に脱がそうとする蜂名に額人は抵抗した。
しかし自分より華奢だと思ったその肉体は、力強くしなやかな体をしており、僅かながら抵抗はできるが逃がれることはできない。
「ガクトが悪いんだよ?僕の言葉を信じないから」
「蜂名……っ!!」
睨みつけながら何か言いかけた額人の口をふさぎ
「今から証明してあげるね、ガクト?」
蜂名は嬉しそうに、歪んだ笑みを浮かべた。
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