柚の樹と螢
柚の樹と螢
pixivに載せていた嘘/喰/い同人二次創作作品置き場
不定期に増えます
よくツイッターで呟いていた妄想を書いております
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「セックスしたい」
「……いきなりですね、貘さん」
「だってさぁ、最近は伽羅さん忙しいらしいからしてくんないんだもん」
堂々と伽羅との関係を暴露した貘に対して、梶は何と返すべきか悩んだ。
そもそも同性同士の恋愛とはどんなものか知らない自分が適当な事を言うべきではないだろうし、若干だが興味があるので話を聞いてみたいと好奇心がうずく。
「その、伽羅さんが立会人の時からそんな関係なんですか?」
「ん?まぁそうだったけど、ちょっと違うかな?昔はそんなに手を出してもらえなかったし」
「出してもらえなかったって……」
「だって伽羅さんってば『まだガキだろうが』ってばっかでさ。キスとかしてくれるのにセックスしてくれないんだよ?生殺しだよね?」
「はぁ……」
サラリと答えてくれる貘の言葉にまた返事に困った。
もっとディープな話も聞いていいものか、と思っていると、その表情から察したのか、楽しそうに語りだす。
「伽羅さんって優しいからねぇ。俺が無理の無いような体位でやってくれるんだよね。しかもペースも合わせてくれるし。息切れ起こしている時は抱きしめて落ち着かせてくれるんだ。多分いっぱいしたいから不満あるだろうけど俺的には気持ちいからよくてさぁ」
「そ、そうなんですか」
「それがここ最近やっていないわけ。だから俺すっごく欲求不満なんだ。……梶ちゃん、俺とする?」
「は、え!?」
突然の提案に梶は戸惑う。
そもそも自分は貘の事は尊敬しているがそう言った目で見ていない。
しかしニコりと笑っている貘を見ているとありかもしれない……と気持ちがぐらついた時に
「……おい、何ゴミ屑野郎をたぶらかせてんだテメェ」
殺気と怒気を含んだその声に、梶は固まった。
しかし貘は全く気にもとめず
「あ、伽羅さんお帰り~」
と、笑顔で伽羅を迎えた。
「なんだ、俺よりもそっちがいいのか?」
「ん~?だって伽羅さんがシてくんないから俺結構体持て余してんだよね~。責任取ってくれる?」
「しかたがねぇだろ。仕事は仕事だ」
「そうかもしんないけどさ、だったら逃げられないように所有印つけてくれない?こことかにさ?」
首筋をとんとん、と指でつついて妖艶に笑う。
伽羅は舌打ちをすると、貘の体を持ち上げた。
「わっ!?」
「おい。カールが呼んだとしても『明日の朝まで帰ってこない』って伝えておけ」
「あ、はい」
そう言って出て行った2人を見送ると、今後起きるであろう事を思い梶は静かに合掌した。
「きゃ、伽羅さん……?」
いつもと雰囲気の違う伽羅に貘は戸惑っていた。
「責任?所有印?望み通りやってやるよ」
獰猛そうな笑みを浮かべる伽羅に対して、貘は笑顔がひくつく。
それと同時に
(やっと伽羅さんのペースでやってくれるのかな?)
と、心の片隅でしてやったりと笑みを浮かべた。
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