柚の樹と螢
柚の樹と螢
pixivに載せていた嘘/喰/い同人二次創作作品置き場
不定期に増えます
よくツイッターで呟いていた妄想を書いております
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ドラマを見ていた貘の隣に座り、その映像を眺めていた。
途中からで内容は分からないが、ヒロインの手を握り主人公が何やら叫んでいる。
「あ、凄いね。奇跡的だ」
どうやら難病にかかっているヒロインが主人公との愛の力で治った、と思わせるドラマだった。
「くだらない。普通ならこんなハッピーエンドになるわけないだろ」
もしもそうなら今頃泣いている奴なんて消えている、と安っぽい感動のドラマを流しているテレビを消した。
「そうだね、治らない病気ではないけど、こんな奇跡が起きるわけないよね」
と、貘は答えた。
特に何もせず、静かに過ごしていると
「伽羅さん。俺、病気になったんだ」
と、突然貘が言った。
「本当か?」
「本当だよ」
「何の病気だよ?」
貘は病名を言った。
珍しい病気で、治療法はまだ確立していないのを思い出した
「治るのか?」
「さっきのヒロインみたいにならないと、きっと治らない」
現実ではあんな事起きるのかな?と貘は笑って答えた。
数ヵ月後、俺は1人でドラマを見ていた。
相変わらず難病にかかったのに、愛の力のお陰で奇跡的に治った、という安っぽいドラマだった。
「こんな奇跡が、何で俺達に起きなかったんだろうな」
と、俺は呟いた。
もう答えてくれるあいつはいない。
そんな俺をバカにするかのように、テレビ越しでは幸せそうに笑い合っていた。
これだからハッピーエンドの物語は大嫌いだ
(あんなにハッピーエンドを願ったのは)(あれが最初で、最後)
途中からで内容は分からないが、ヒロインの手を握り主人公が何やら叫んでいる。
「あ、凄いね。奇跡的だ」
どうやら難病にかかっているヒロインが主人公との愛の力で治った、と思わせるドラマだった。
「くだらない。普通ならこんなハッピーエンドになるわけないだろ」
もしもそうなら今頃泣いている奴なんて消えている、と安っぽい感動のドラマを流しているテレビを消した。
「そうだね、治らない病気ではないけど、こんな奇跡が起きるわけないよね」
と、貘は答えた。
特に何もせず、静かに過ごしていると
「伽羅さん。俺、病気になったんだ」
と、突然貘が言った。
「本当か?」
「本当だよ」
「何の病気だよ?」
貘は病名を言った。
珍しい病気で、治療法はまだ確立していないのを思い出した
「治るのか?」
「さっきのヒロインみたいにならないと、きっと治らない」
現実ではあんな事起きるのかな?と貘は笑って答えた。
数ヵ月後、俺は1人でドラマを見ていた。
相変わらず難病にかかったのに、愛の力のお陰で奇跡的に治った、という安っぽいドラマだった。
「こんな奇跡が、何で俺達に起きなかったんだろうな」
と、俺は呟いた。
もう答えてくれるあいつはいない。
そんな俺をバカにするかのように、テレビ越しでは幸せそうに笑い合っていた。
これだからハッピーエンドの物語は大嫌いだ
(あんなにハッピーエンドを願ったのは)(あれが最初で、最後)
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