柚の樹と螢
柚の樹と螢
pixivに載せていた嘘/喰/い同人二次創作作品置き場
不定期に増えます
よくツイッターで呟いていた妄想を書いております
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「晴明の髪は黒くて真っ直ぐだな」
「……急にどうしたのさ?」
ロバートKの視線は銅寺の髪へと向かっている。
何となく自分の髪を指で少し摘まんでみる。
確かに黒髪直毛だが、特に変わったものはない。
「雨の日には困らなそうだな、と思って」
「……あぁ、なるほど。君の髪の毛は癖があるから大変そうだね」
「うまくセットしてしまえば気にならないんだけどな。どうもこの国とは相性が悪い」
特に梅雨時期は中々直らない、と愚痴を零すロバートKに銅寺は笑みを見せる。
「悪戦苦闘している君の姿はあまり想像できないよ」
「好きな奴の前ではみっともない姿なんて見せたくないだろ?」
「君のそういうキザな所嫌いじゃないよ。でもねぇ、僕としては無防備な君の姿も見てみたいって言うのはあるなぁ」
「……」
意地悪くいった言葉を真に受けたようで、ロバートKは思案顔になる。
「しかし見せるのは……」「でも晴明は心許しているし……」と小さく呟いている。
「そんな考え込まなくていいよ。見せたくないのなら別に見せる必要なんてないんだから」
「……この答えはもう少しだけ待っていてくれ。君を幻滅させない方法を考えてからきちんと返答する」
「だから、そこまで考え込まなくていいって。……ねぇ、髪を触るのはいい?」
「?別にかまわない」
許可を得てから柔らかな金髪へと指を絡ませる。
撫でまわしたり指に巻きつけて遊んでみれば少し痛い、とロバートKの声が聞こえた。
「確かに癖はあるけど、綺麗な髪の毛だね」
「そう言ってもらえて光栄だよ。晴明のも触っていいかい?」
「OK」
嬉しそうな顔を見せたロバートKの手が銅寺の後頭部へと回される。
そのまま引き寄せられ、バランスを崩した自分の唇に柔らかなものが触れる。
すぐにそれは離れたが、何が触れたのかは分かっている。
「……ロバートK」
「触りたいのは髪の毛、とは言っていないよ」
「もしかしてこれをしたかったから、急に髪の話をふったの?」
「違うよ。晴明の髪が綺麗に思えたのは素直な感想だ」
「……まぁそういう事にしてあげる。でもさ、」
そんな風に言わないと僕が許さないと思ったの?と銅寺がロバートKの頬に口づけを落とす。
「……急に可愛い事をしないでくれ」
「やられたお返しだよ」
「なら私ももうやり返さないとな」
「いいよ、君が触れるのは大歓迎だ」
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