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柚の樹と螢

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pixivに載せていた嘘/喰/い同人二次創作作品置き場 不定期に増えます よくツイッターで呟いていた妄想を書いております
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長撻前提長創が降臨したので書いてみました←
とは言っても、長撻前提長←創って感じですが……

何故かお屋形様にひどい仕打ちをしてしまっている感が否めません。
そして創一さんへの呼び方が「お屋形様」呼びだと何となく違和感があったので「君」呼びにしています
そして時系列は一切合財無視で捏造しております。

正直「何で長創?」って聞かれても、自分でも意味が分からないのですが、とりあえず今週号のお屋形様の顔が撻器さんに似ていると思ったら妄想が止まらなかったです。

拍手[1回]






「父親に似ているな」

初対面である長の一言に、創一は眉をひそめた。

「父さんに……あなた、父さんの知り合いなんだ」
「あぁ。多少特殊な仲だった」

そう言った長は、創一の顔を無表情に見つめる。
創一も、長を無表情な瞳で見返した。

「特殊って?」
「いわゆる恋仲だ」
「恋仲……僕は初めて聞いたよ?」
「とは言っても、ほんの数日だけの付き合いだ。……お屋形様である、君が本来の號奪戦に戻したせいで、あいつは死んだからな」
「……僕のせいで」
「そんな顔をするな、別に責めるつもりはない。あいつも君の事を責めるつもりは毛頭ないだろう。號奪戦を受けたのは撻器自身であり、死んだのはあいつの自業自得でもあるからな」

あいつが死ぬとは思わなかった、と長は小さく付け加えた。

「……あなたは、」
「何だ?」
「あなたは、僕を恨んでいるの?」
「先程も言ったが、原因になったのは責める気はない。恨むとしても、號奪戦に敗れ死んだ撻器の方だしな」
「そうなんだ。……ねぇ」
「何だ?」
「あなたは今でも父さんが好きなの?」
「……あぁ。恐らくこれから先もな」
「ならさ、僕を通して父さんを見てもいいよ?」
「……何だと?」

創一の言葉に長は眉をひそめた。
創一は淡々と続ける。

「僕の父さんと似通っている部分だけ見ていればいい。別に僕はそれでもかまわないし、僕ができる唯一の謝罪方法だと思っていいよ」
「そんな事をして何になる?」
「少なくとも、あなたの慰めにはなる」
「くだらない。私にそんなものは不要だ」
「でも僕を見れば嫌でも父さんを思い出す事になるんでしょ?」
「……」
「だから、別にいいよ」
「…………君は創一で、あいつの息子。撻器は撻器だ」

そう返事をすると、長は部屋から出ていく。
残された創一は鏡を手に取ると、そこに写っている自分の顔を眺めた。

「そうは思っているだろうけど、きっと僕を通して父さんを見る事になるよ、長さん」

今のうちは、それで許してあげると、創一は歪んだ笑みを浮かべた。
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女性
自己紹介:
撻器さんと長の組み合わせが大好物な腐女子です
妄想をいただけると勝手に書いていることもあります

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