柚の樹と螢
柚の樹と螢
pixivに載せていた嘘/喰/い同人二次創作作品置き場
不定期に増えます
よくツイッターで呟いていた妄想を書いております
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「……でよぉ、ひどくねぇか!?」
「はいはい」
少しは私の気持ちを考えてください、巳虎さん。
「おい、本当に聞いてんのかよ!?」
「聞いていますよ。それで、彼女さんがどうなさったんですか?」
「本当に信じられないんだぞ!?せっかく人が休み作ってやったってのに……」
そう言って持っている缶ビールをあおる巳虎さん。
そろそろやめた方が、って言っても今の巳虎さんは聞かないでしょうね、自棄酒ですし。
「……でよ、あいつドタキャンしたんだぞ!?本当に信じらんねぇ!!」
「それは確かに酷いですね」
「だろ!?」
私が相槌を打てば、巳虎さんはもっと勢います。
逆に相槌打たなかったら怒られるから、結構大変なんですよねタイミング。
「……あ゛~、人が休み作ってやったってのに、バカヤロー……」
酔いが回ってきたのか、巳虎さんは寝転がった。
そのせいで服が乱れて、ちょっとだけ足とか腹が見えている。
……本当に、やめてほしい。
私にだって理性の限界があるんですけど。
でも、巳虎さんはそんな私の考えなんておかまいなしに、フローリングの冷たさを楽しんでいるみたいだ。
「ベッド貸しますからそちらで寝てください」
「あ~……」
そう言ってトロンとした瞳で私を見る。
「何か?」
「悠助は優しいよなぁ~。こうやって転がり込んでも文句言わねえし」
「そうですか?」
「うん、優しい。超優しい」
「……」
あぁ、もうこれ以上は言わないでください。
こっちは我慢の限界があるんですから。
「あ~あ、悠助みたいな奴が恋人だったらいいのになぁ!!」
……さよなら、俺の理性。
「ん~?悠助、どうした?」
「ベッドに行きましょう」
「何で~?」
「巳虎さんがいけないんですよ」
「?」
巳虎さんを寝室のベッドに誘導して、その上に覆いかぶさる。
俺の様子がおかしいと思ったのか、巳虎さんが不安そうな顔で俺を見上げた。
……あぁ、ゾクゾクする。
「ちょっ、ゆうす……」
何か言いかけている唇をふさいで、ニヤリと笑ってみせた。
「巳虎さんから誘ってきたんですよ?」
ごめんなさい、会ったこともない巳虎さんの彼女さん。
今から巳虎さんを美味しくいただきます。
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