柚の樹と螢
柚の樹と螢
pixivに載せていた嘘/喰/い同人二次創作作品置き場
不定期に増えます
よくツイッターで呟いていた妄想を書いております
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「嫌だ」
撻器の口を手で塞ぎながら、匠は嫌悪の表情を浮かべていた。
一方の撻器はぐぐっ、と顔を近づけようと力を込めている。
「ふぁくみ、ふぇを」
「……何を喋っているのか分からん」
仕方がない、と言わんばかりに首を横に振ると、やっと撻器が匠から少しだけ離れた。
匠は警戒しながら、撻器の動向を見る。
「何で駄目なんだ!?」
「駄目なんだって……当たり前だろ。キスの日だからと言ってなぜ男同士でキスをしなければいけない?」
そもそも私には男色の気はない、ともはっきり答える。
すると撻器は口をとがらせた。
「俺にだってないさ」
「だったらなぜ私とキスをしようとする?」
「匠が好きだからだ」
「……自分が矛盾したことを言っている事に気づいていないのか?」
「仕方がないだろう?好きになったお前が男だっただけだ」
「……はぁ、からかうのはいい加減にしろ」
「からかうわけないだろー!?そもそも、ふざけて男同士とキスできると思うのか?」
撻器の真剣な瞳に、匠は再度ため息を吐いた。
「お前ならやりそうだ」
「ぐ……っ、信用していないのか?」
「自分の行動を振り返ってみろ」
「別に疑われるような事はしていない」
「そうも堂々と言えるのだからお前の頭はおめでたいものだな」
「むぅ……」
納得が言っていない撻器にあきれたのか、匠は目の前でホビロンを食べる。
撻器は目を丸くさせ、そして嫌そうな顔を浮かべた。
「それじゃぁキスができないじゃないか」
「知るか」
「お前なぁ……まぁ、いいや」
一歩、それだけで匠との距離を一気に縮める。
そのまま肩を掴み、そのまま口へ……ではなく、 匠の喉元に唇を触れさせる。
次は首筋、最後に手首へと口づけを落とした。
「……何をしたいんだ?」
満足そうに笑みを浮かべる撻器に匠は嫌そうな顔を見せた。
「キスの場所によって意味が違うのを知っているか?」
「聞いた事はあるが知らない」
「ぐはっ、なら教えてやるよ。喉は欲求、首筋は執着、手首は欲望だ」
「……束縛が激しい男だな。通りで相手がいないわけだ」
「匠に盲目だからな」
「アホか」
「どうだっていいさ。さて、次は匠が俺にキスをしろ」
「はぁ?」
「俺は俺の気持ちをキスで表した。そしたら次は匠だろ?」
「……本当に面倒な男だな」
仕方がない、と小さく呟くと、匠は撻器の顔に手を添える。
「お、唇か?」
「自惚れるな」
そういって唇を寄せたのは、額。
「……何だ、友情って事か?」
「不満か?」
「いや、匠が俺に対して友情を感じているって事を知れたからよかった。欲を言えば唇が良かったんだがな」
「はっ」
馬鹿にするように鼻で笑うと、すっと顔を横にずらす。
そして、触れたかどうか分からないキスを耳にした。
「……おい、お前……」
「私は簡単に落とせると思うなよ?まぁ、できるだけ頑張ってみろ」
少しだけお前に猶予をやるよ、と言うと匠はさっと撻器から離れた。
「……ずるいなぁ、本当に」
撻器は苦笑いを浮かべたが、満更でもなさそうだった。
撻器の口を手で塞ぎながら、匠は嫌悪の表情を浮かべていた。
一方の撻器はぐぐっ、と顔を近づけようと力を込めている。
「ふぁくみ、ふぇを」
「……何を喋っているのか分からん」
仕方がない、と言わんばかりに首を横に振ると、やっと撻器が匠から少しだけ離れた。
匠は警戒しながら、撻器の動向を見る。
「何で駄目なんだ!?」
「駄目なんだって……当たり前だろ。キスの日だからと言ってなぜ男同士でキスをしなければいけない?」
そもそも私には男色の気はない、ともはっきり答える。
すると撻器は口をとがらせた。
「俺にだってないさ」
「だったらなぜ私とキスをしようとする?」
「匠が好きだからだ」
「……自分が矛盾したことを言っている事に気づいていないのか?」
「仕方がないだろう?好きになったお前が男だっただけだ」
「……はぁ、からかうのはいい加減にしろ」
「からかうわけないだろー!?そもそも、ふざけて男同士とキスできると思うのか?」
撻器の真剣な瞳に、匠は再度ため息を吐いた。
「お前ならやりそうだ」
「ぐ……っ、信用していないのか?」
「自分の行動を振り返ってみろ」
「別に疑われるような事はしていない」
「そうも堂々と言えるのだからお前の頭はおめでたいものだな」
「むぅ……」
納得が言っていない撻器にあきれたのか、匠は目の前でホビロンを食べる。
撻器は目を丸くさせ、そして嫌そうな顔を浮かべた。
「それじゃぁキスができないじゃないか」
「知るか」
「お前なぁ……まぁ、いいや」
一歩、それだけで匠との距離を一気に縮める。
そのまま肩を掴み、そのまま口へ……ではなく、 匠の喉元に唇を触れさせる。
次は首筋、最後に手首へと口づけを落とした。
「……何をしたいんだ?」
満足そうに笑みを浮かべる撻器に匠は嫌そうな顔を見せた。
「キスの場所によって意味が違うのを知っているか?」
「聞いた事はあるが知らない」
「ぐはっ、なら教えてやるよ。喉は欲求、首筋は執着、手首は欲望だ」
「……束縛が激しい男だな。通りで相手がいないわけだ」
「匠に盲目だからな」
「アホか」
「どうだっていいさ。さて、次は匠が俺にキスをしろ」
「はぁ?」
「俺は俺の気持ちをキスで表した。そしたら次は匠だろ?」
「……本当に面倒な男だな」
仕方がない、と小さく呟くと、匠は撻器の顔に手を添える。
「お、唇か?」
「自惚れるな」
そういって唇を寄せたのは、額。
「……何だ、友情って事か?」
「不満か?」
「いや、匠が俺に対して友情を感じているって事を知れたからよかった。欲を言えば唇が良かったんだがな」
「はっ」
馬鹿にするように鼻で笑うと、すっと顔を横にずらす。
そして、触れたかどうか分からないキスを耳にした。
「……おい、お前……」
「私は簡単に落とせると思うなよ?まぁ、できるだけ頑張ってみろ」
少しだけお前に猶予をやるよ、と言うと匠はさっと撻器から離れた。
「……ずるいなぁ、本当に」
撻器は苦笑いを浮かべたが、満更でもなさそうだった。
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