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柚の樹と螢

柚の樹と螢

pixivに載せていた嘘/喰/い同人二次創作作品置き場 不定期に増えます よくツイッターで呟いていた妄想を書いております
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かっこいい匠さん書きたいなぁ、と思ってリハビリがてら長撻書いてみましたが書けませんでした。
これはヤバい、色々ヤバい、全ては33巻巻末のせい



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「もしも明日地球が滅亡するとしたら、お前は何をする?」

向かいに座っている撻器からの質問に、卵に手を伸ばしていた匠は首をかしげた。

「どうしてそんな事を聞く?」
「何となくだ。特に意味はない」
「だったら食事中に聞くな」

卵の殻を割り、中にある孵化しかけの雛を食べる。
相変わらず趣味が悪い奴だ、と撻器が小さく呟いた声が聞こえたが無視した。

「意味はないが、お前がどんな行動をするのかは気になっている」
「本当に滅亡する時にならないと分からないだろう」
「何となくでいいんだ。別に本当に滅亡する時になって違う行動をしたからと言っても何も文句は言わないさ。今から明日まで時間はたっぷりあるんだ、何をする?」

俺の暇つぶしに付き合ってくれ、と頬杖ついて撻器が匠を見る。

「……何も変わらない、仕事をするだけだ」
「明日地球が終わってしまうのに?」
「だから何だ。職務は全うすべきだろ」
「ぐはっ、お前らしい」
「お前はどうなんだ?」
「俺か?……ん~、まずは賭郎の立会人達を集めて少し話して騒いで、最後は匠と手を繋いで寝たいな」
「手を繋ぐ必要があるのか?」
「万が一地球が割れるような事があっても離れないように手を繋いでおきたい」
「だったら任せろ。手錠がある」
「それじゃぁ色気がないだろ。まるで捕まっているみたいだ」
「離れる心配が少ないぞ?」
「無機質なものに任せるよりは、血が通っている手で離れないようにしたい。もしかしたらそのまま一緒に天国へ行けてあの世で捜し合わずに済む」

本気なのか冗談なのかわかない笑みを浮かべる。
匠はあほらしい、と言ってコーヒーを飲み干した。

「では、地球最後の日だから仕事に行ってくる」
「ぐはっ、乗ってくれるとはな行ってらっしゃい」
「……あぁ、それと、もしも本当に今日が地球最後の日だったら、指輪を買ってやるよ」
「え?」
「3か月分の給料をかけて、最初で最後のプロポーズをしてやるよ」

そんな事はないんだけどな、と目を丸くさせている撻器に匠は意地悪く笑いかけると、リビングから出ていった。
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柚樹 螢
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女性
自己紹介:
撻器さんと長の組み合わせが大好物な腐女子です
妄想をいただけると勝手に書いていることもあります

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