柚の樹と螢
柚の樹と螢
pixivに載せていた嘘/喰/い同人二次創作作品置き場
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同棲が決まった次の日、2人は食器専門店にいた。
同棲するにあたり、撻器の持っている食器は高すぎて使えないと匠がいい、匠はほぼホビロンばかりしか食べていなかったので食器をほぼ持っていない。
その為、同棲するのだから食器等を一新しよう、と言う事で買い物に来たのだが、2人は難しい顔を浮かべて眺めている。
「こっちがいいんじゃないか?」
「いや……使いやすさを考えればこっちだろうな」
そう言って、2つのマグカップを見比べていた。
撻器が選んだのはデザインが美しいもの、匠が選んだのはシンプルながら使いやすそうなマグカップである。
そもそも、性格が違う上に趣味も違う2人が同棲することが奇跡なのでお揃いにするのは難しい話である。
「使いやすさかぁ……確かに言える事だな」
「ずっと使い続けると考えたらそうだろうな」
「ずっと……つまり、匠は俺とずっと一緒にいてくれるって事か」
「……やっぱりそっちにするか?」
「ぐはっ!!」
睨みつけられた視線を笑うと、撻器はふと目にとどまったものを取る。
つられて匠もそれを見た。
「これなんてどうだ?使いやすそうだし、デザインもいい」
「確かに色もいいし、使いやすそうだな」
「見逃していたとは失態だ。これにするか?」
「そうだな。……んそれはペアなのか?」
撻器が持っているマグカップの置いてあった位置の隣に、色違いのマグカップがある。
ピンクと青、ではなく落ち着いた色のペアのようだ。
「おぉ、更にいいな。ペアマグカップだから大切に使えるだろう」
「割る事前提で考えていたのか?」
「いやいや、割るような事するわけないだろ~。匠と色違いのお揃いなのに」
「……撻器、そういう事はこういう店の中で言うものじゃない」
「ぐはっ、悪い悪い。他のものも見ないとな」
「そうだな。他の食器でもペアのものがあればいいのだが」
「え?」
匠の言葉に撻器は目を丸くさせる。
「絶対に割らないだろうし、それを万が一客人が来た際にうっかり出す事もないだろう。俺とお前専用なんだからな」
「……匠、それは反則だ。お前本当にいきなり爆弾落とすの禁止」
「?」
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