柚の樹と螢
柚の樹と螢
pixivに載せていた嘘/喰/い同人二次創作作品置き場
不定期に増えます
よくツイッターで呟いていた妄想を書いております
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「むしゃくしゃしたからリクエストしてください、書きます」企画の桐崎さんからリクエストされた撻長です
もう長撻長に関しては発狂して書いているようなものなのでリクエストで書いていいのかなぁ、と思ってしまいました(笑)
もう長撻長に関しては発狂して書いているようなものなのでリクエストで書いていいのかなぁ、と思ってしまいました(笑)
広いベッドの上で、匠は撻器の左胸に耳を押し当てていた。
とくとくと、シャツ越しから鼓動が一定のリズムで聞こえてくる。
目を閉じその音を聞く事に集中する。
「まだか?」
頭上から聞こえてきた低い落ち着いた声。
自分と2人きりの時くらいしか聞けない甘く柔らかいその声に、まだだ、と匠は答えた。
「匠は好きだな。退屈しないのか?」
「退屈しない」
「そうか」
「苦しいか?」
「んー?そんな事ないぞ」
匠から甘える事が少ないから嬉しい、と撻器は笑う。
匠は聞いていないふりをして、顔を摺り寄せる。
「今日も健康だ」
「もちろん。健康管理はしっかりしている。匠のも聞いてやろうか?」
「お前の髪の毛は短くて刺さるから駄目だ。それにくすぐったい」
「くすぐったいのは俺も同じなんだけどなぁ」
「聴診器でも買ってこようか?」
「そしたら匠を抱きしめられないから嫌だなぁ」
「私も直接鼓動が聞こえないのは嫌だ」
「そしたらこのままでいいな」
「そうだな」
珍しく、やっと休みが合った2人なのに、ただ抱きしめ合って匠が鼓動を聞くだけで時間が過ぎていく。
それでも撻器は嬉しそうに幸せそうに慈しむように、匠を抱きしめる。
「もうちょっとしたら出かけるか?」
「出かけないで、お前を独り占めするのはだめか?」
「……言い方がずるいぞ、匠」
断れないなぁ、と嬉しそうな声で苦笑いを浮かべる。
「あ」
「ん?」
「鼓動が早くなった」
「匠が可愛い事言うから。今度は匠の心音を聞かせてくれよ」
「駄目だ」
「どうして」
「すごくドキドキしているのを知られたくない」
「……本当にお前ってやつはズルくて可愛いな」
とくとくと、シャツ越しから鼓動が一定のリズムで聞こえてくる。
目を閉じその音を聞く事に集中する。
「まだか?」
頭上から聞こえてきた低い落ち着いた声。
自分と2人きりの時くらいしか聞けない甘く柔らかいその声に、まだだ、と匠は答えた。
「匠は好きだな。退屈しないのか?」
「退屈しない」
「そうか」
「苦しいか?」
「んー?そんな事ないぞ」
匠から甘える事が少ないから嬉しい、と撻器は笑う。
匠は聞いていないふりをして、顔を摺り寄せる。
「今日も健康だ」
「もちろん。健康管理はしっかりしている。匠のも聞いてやろうか?」
「お前の髪の毛は短くて刺さるから駄目だ。それにくすぐったい」
「くすぐったいのは俺も同じなんだけどなぁ」
「聴診器でも買ってこようか?」
「そしたら匠を抱きしめられないから嫌だなぁ」
「私も直接鼓動が聞こえないのは嫌だ」
「そしたらこのままでいいな」
「そうだな」
珍しく、やっと休みが合った2人なのに、ただ抱きしめ合って匠が鼓動を聞くだけで時間が過ぎていく。
それでも撻器は嬉しそうに幸せそうに慈しむように、匠を抱きしめる。
「もうちょっとしたら出かけるか?」
「出かけないで、お前を独り占めするのはだめか?」
「……言い方がずるいぞ、匠」
断れないなぁ、と嬉しそうな声で苦笑いを浮かべる。
「あ」
「ん?」
「鼓動が早くなった」
「匠が可愛い事言うから。今度は匠の心音を聞かせてくれよ」
「駄目だ」
「どうして」
「すごくドキドキしているのを知られたくない」
「……本当にお前ってやつはズルくて可愛いな」
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