柚の樹と螢
柚の樹と螢
pixivに載せていた嘘/喰/い同人二次創作作品置き場
不定期に増えます
よくツイッターで呟いていた妄想を書いております
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まずは自分の体を心配してください。
「悪かった!!じいちゃんの命令の方が優先的だけど、じいちゃんの言う事は絶対だけど、お前の事ボコボコにして……」
「いえ、互いの立場を考えたら仕方がありませんよ。それに負傷させた件に関しては私の方が謝るべきだと思いますが」
「は?お前は立会人としての仕事しただけだろ?何が悪いんだよ?」
「そういう巳虎さんも職務を全うしただけじゃないですか……」
賭郎に所属するものが搬送される病院の個室。
その中でベッドに寝ている巳虎が申し訳なさそうに椅子に座っている弥鱈を見ていた。
弥鱈の方は相変わらず視線を合わせていないが、いい加減そんな顔するのやめてください、と呟く。
「バカ野郎!!俺はお前の事を撃ったんだぞ!?」
「私はあなたの事を刀で突き刺しましたけど」
「それはお前の実力なら致命傷にならないようできるからいいだろうけど、銃はそういう調整難しいだろ?下手すれば俺悠助の事殺してたじゃねぇか!!」
「巳虎さんなら私の事をその場では再起不能にしたとしても後遺症を残さず復帰できるようやってくださるとは思っていたので問題ありませんよ。それに、あのパームピストルはそこまで威力がある物ではなかったじゃないですか」
「……お前って奴は本当に優しいんだな」
「肋骨で止めたとはいえ生死に関わるようなケガをさせた私に謝る巳虎さんの方が十分に優しいと思いますが」
「バッカ、んな事言うな。照れるだろ」
「……何か色々ツッコミを入れたい気分です、無性に」
「ははっ、お前って変な所あるよな。……あ、茶飲むか?じいちゃんの差し入れで貰ったんだよ」
「私が淹れますよ。巳虎さん絶対安静にしてろって言われているんですから無理に動こうとしないでください」
そこの棚にある、と指差すと弥鱈はシャボン玉を飛ばしながら手際よく茶を淹れる。
「悠助って茶淹れるの上手いな」
「巳虎さんもでしょ。……どうぞ」
「サンキュ。俺はじいちゃんに日本人としての作法は覚えておけ、って言われていたからな」
「あぁ、それでですか」
ついでに冷蔵庫の中に入ってあった大福を引っ張りだし、2人はのんびりと茶を楽しむ。
その姿は、どうしても殺し合いをしていたあの時の2人とはギャップがありすぎて「あの2人が殺し合い?あんた、嘘つきだね」と某嘘喰いに言われそうな雰囲気である。
「美味しいですね。さすが能輪立会人」
「じいちゃんは美味しい店を全て把握してるからな。今度どっか食べに行くか?」
「いいですね。その時は退院記念と言う事で私の奢りで」
「何言ってんだよ、詫びの意味も込めて俺の奢りだろ」
「やれやれ……巳虎さんは強情ですね」
「悠助に言われたくねぇよ。まぁ、治ったら案内してやるよ」
「とても楽しみにしています」
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