柚の樹と螢
柚の樹と螢
pixivに載せていた嘘/喰/い同人二次創作作品置き場
不定期に増えます
よくツイッターで呟いていた妄想を書いております
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長が撻器の家に行くと、慣れた様子で鍵を開けてリビングへと向かった。
ドアを開ければソファに撻器が座っており、振り返って笑顔で歓迎してくれる。
「来たぞ」
「おぉ。遅かったな」
こっちへ来いと隣に座らされれ、目の前にあるテーブルに視線を移すと所狭しと菓子が置かれていた。
並べられている菓子はどれも生クリームが大量に盛られてある。
「何だ、これは……」
聞いてみれば買ったんだ、と撻器はニコニコ笑いながら食べ始めた。
もしかしてこれを食べるためにわざわざ自分を呼んだのか、と思うと怒りがこみ上げるよりも先に呆れた。
「そんなに食べて気持ち悪くならないのか?」
「平気だ。生クリームは好きだからな」
「そうなのか」
美味そうに食べている撻器を眺めているのは悪くないが、見ているだけで胸焼けしそうで視線をそらす。
ケーキを食べている途中でそれに気づき、首をかしげた。
「長も食べないのか?」
「甘いものはそんなに好きじゃない」
「そんな遠慮するな」
口元に運ばれたケーキを軽く押しのけると、その拍子にフォークから転がり長のズボンの上に落ちた。
「あ」
「……おい」
「わ、悪かった。拭くものを持ってくるからそう怒るな」
慌てて立ち上がった撻器の足がテーブルにぶつかり、乗っていたクリーム入りのプリンが落ちそうになる。
とっさに長が手を差し出したが、傾いたそれからクリームがこぼれ、手を汚す結果になった。
「……その、何だ。悪い」
「舐めろ」
「は?いや、言っている意味がよく分からないんだが……」
「責任を取って舐めろと言ったんだ。ズボンの方はクリーニングに出すから舐めなくていい」
「拭いた方が早いだろ?」
「食べ物を粗末にする気か?それと、これ以上私を怒らせたいのか?」
「……分かった。舐めればいいんだろ?」
「一本ずつ丁寧にな」
指についた液状の生クリームがポタポタと滴り落ちる。
このカーペット高かったのにな、と嫌そうな顔をしながらも、生クリームの付いた人差し指を口に含み、少し熱い舌が指を丁寧に舐めはじめた。
指の付け根から指先へと丁寧に舌を這わせ、わざとらしくちゅっ、と音を立てて指を離す。
目を少し伏せて舐めている撻器を見ると嗜虐心がうずきだし、わざと中指を動かしてみれば、舌を押さえつけられ喉の奥へと動かされた指が苦しいのか、長を睨み付けた。
「どうした?舐めろ」
「指を動かすな」
「舐めやすいようにしてやっているだけだろ」
「逆に舐めにくい」
これ以上苦しいのはごめんだ、と指を離せば銀の糸が伸び、プツリと切れた。
長は眉を顰め撻器に言う。
「まだ指は残っているぞ」
「苦しいのはごめんだ。自分で舐めて処理しろ」
「仕方がないな……」
残りの指を自分で舐めると、撻器の腰と頬を掴み、自分へと引き寄せる。
突然の事に反応できない撻器の唇に触れ、その口内へと舌を入れた。
「!!んぅ……っ!!」
歯列をなぞり、舌をこすり合わせ、強く吸う。
いつもより荒々しいキスのせいか、強張った撻器の体から力が抜けていく
そのままソファに押し倒し、口の端に流れた唾液をなめとると、長は顔をしかめた。
「甘ったるい」
「ならやるな……」
呼吸を整えながら睨み付けると、お前が舐めないからだろ、と返された。
「しかし……気持ち良かったのか?勃っているぞ?」
「な……違う!!」
隆起したズボンを見て鼻で笑うと、テーブルにあった菓子の生クリームを適当に指に絡める。
「こんな事をやって感じるとは、本当にお前は変態だな。ほら、またしてやるから口を開けろ。まだ菓子はあるから付き合ってやる」
嬉しそうに笑う長を見て、あぁ今とても機嫌がよさそうだと撻器は思った。
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